いまさら振り返るサマソニ感想文。(1にちめ)

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トトリを0じ半に旅立って。
オオサカについたのが5時。
そんな時間にオオサカについたってすることがないから、そこからいちどお宿によって荷物を預けて、電車にのって向かいました南港。着きました南港。久しぶりだね南港。リストバンド交換所まで歩いていったらまだ6じ半なのに長蛇の列だよ!ゆうに俺の前に500にんくらい平気でいるんじゃないかしら?みんな一体何時からいるんだ?昨日からかい?なんだかみんなお友達と一緒だったり、待ち合わせしてたり、これから始まるお祭りを前にしてうきうきととてもたのしそうだ。まだ朝の6じはんだよ、みんな?
そんななか、もう30越えてるのに、ひとりで、死んだ目でじいっと列に並ぶ俺は確実になにかが終わっていました。眠いなあとおもいながら、行列させられている広場の脇の植え込みからミミズがにょいにょい這い出して、死の行進をしているのを片っ端から阻止したりして時間をつぶしたりしました。なんかね、いっぱいいた。ミミズ。広場でいっぱいひからびて死んでた。ものすごく眠かったのだけれど、きがついたらまたミミズが脇から飛び出してくるので、ずっと木の枝で運んでいたよ。並んでた周りのひとが確実に引いていたのだけれど、そんなとこじゃうかうか眠れないじゃないか。ごはんもたべられないじゃないか。俺30さい。確実に何かが終わっていた夏の朝。(晴天)

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リストバンドの交換も終わって、こんどは物販にいきますよ。
あれやこれや頼まれたお遣いやお土産を買いに物販にいきますよ。俺の夏物衣料を仕入れにいきますよ。
ここでも長蛇のれつですよ。8じ半くらいでこんなかんじ。

いやあ、みんな朝っぱらからなにしにきてるんですかね。(俺含む)
人混みにまぎれていろいろお買い物をして、疲れたので物販出てその足でWTCへ向かいました。(え?もう休憩?)
サマソニ2年目くらいから、疲れたらWTC内のスタバで休憩、ていうのが俺の行動パターンだったのですが、いちねんぶりに行ってみたらスタバがなくなってて、なぞのパン屋さんに変わってました。
あのう。スタバってなぜかどこの店に入っても一種独特のスタバ然とした雰囲気があるじゃないですか。そこ(スタバ時代)、サマソニなのにサマソニちゅうじゃないみたいな異空間ぶりがだいすきでよく通ってたんですけどね。アーティスト遭遇率も高くて好きだったんですけどね。(意外とふつうにお茶してらしてびっくりする。)構えはおなじなのにただのイートインもできるパン屋さんにかわっててなんだかとてもせつない気分になりました。コーヒーおいしくなかったし。毎年WTCの渡り廊下でアイスラテ片手にだらだら休憩したり、オープンエアでコーヒーのみながらニヤニヤしたり、そういう優雅なのが好きだったのになあ。もうそういうのできないのね。つうか今年でこの会場も最後だから来年からは疲れたらWTCやATCでダラダラしたり、て逃げ場がないのかー、とおもうと南港会場はほんとうに便利だったなあ、と朝からしみじみしたりしたのですよ。まだ始まってもないのに。
そこで、スタバがなくなったなら今年はもうWTCに来る用事はないなあ、と思ったせいかその後夜まで、いちにちじゅう怒濤の勢いでインテックス内を移動し倒しましたよ。以下かんそう。

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●LIVING THINGS
フロントの人のロックスター然としたステージングが朝イチなのにとても頑張って居るなあと、非常に好感が持てました。
ただとても眠かったので。ソニックステージが適度に暗くてものすごく涼しくて、ほんと限界だったので後ろでぺったり座ってみていたせいで細かいとこまでは観られませんでした。ただ、すごく頑張っていた印象が、ある。朝イチはこういう健やかなバンドの人に任すのがいちばんいいよね、と夢うつつなかんじでひとり頷きました。
●TWO GALLANTS
観たかったバンドのひとつだったので、最前あたりにに移動して登場を待ちました。ギターとドラム、サンフランシスコのなかよし2人組。ふたりともセッティングのときからステージにはいたけれど、さあはじまるぜ!ってアダムさんがギター弾きはじめてんのに俺の目の前でぎゃあぎゃあ喋ってたアンドルー待ちの女子は失礼極まりないので死ねばいいと思った。演奏ちょううまい。タイソンさんは下を向きっぱなしで一心不乱にドラムを叩くよ。長い髪がスティックにあたってふわっふわ舞ってた。邪魔そうだなあとおもった。
ギタードラムの2人組といえばまずいちばんに思い浮かぶのはホワイトストライプスあたりだとおもうのだけれど、お二方を拝見しながら紅白さんのライブを観たときのことを思い出して、おなじ形態でもプレイヤーが違うと随分印象がちがうものだなあと思ったりしました。紅白さんを観たときは、メグたんの強弱はつけどもけしてブレない、でもってジャックのギターに完璧に添うドラミングに感心したのだけれど、タイソンさんはもっとトリッキーでリズムをとるというよりはグイグイ煽る感じでねえ。リードドラムつうんですか?そんな呼びかたがしたくなる前に出るドラム。
ただ、音源で聴いたときもちょっと苦手だったのだけれど、生で聴いてみてもアダムさんのお歌が苦手だったので、何曲かみて納得したのでMUMへ移動しましたよ。
…MUM(DJSET)入った途端に「サンキューオオサカー!」って終了。(ええー)

●マンドヲディアオ
俺はね、ビヨルン・ディクスクウォットさんがだいすきなんですよ。ああ、だいすきさ。グスタフとかいうキリンみたいなひとじゃなくてビヨルンがだいすきなんですよ。ビヨルン、顔が四角いよビヨルン。ライブちゅうどうしても髪がリーマン横分けになっちゃうよビヨルン。ちょうおとこまえ。…だから、ホラ。もっとカメラのひとはビヨルンを映して下さいませんかね?ほら、キリンのひとちょっとじっとしてなさいよ!ほら!いまビヨルンがMr. Moon 歌ってるじゃない!Band 歌ってるじゃない!なんでキリンを映すかー! とイライラしながら会場のいちばん後ろでみてました。主にモニターをみてました。会場おきゃくさんいっぱい。みんなわーって手えあげてて大人気ねえ、とおもいました。でも演奏荒すぎて何の曲やってるかわかんないよー。Sheepdog とか、イントロ始まってみんなワーてなってるのに俺、何の曲か最初わかんなかったもん。イエイイエイイエーいうまでわからんかったもん。もっとちゃんとしたほうがいいよキリンのひと!あとビヨルン2曲って少ないから!もっとビヨを大事にしてあげてね!
…とおもった。お祭りだから、まあ人気者だし観といたほういいかなあと思ったんだ。(1st.のとき、追いかけ回してたころがあるとは大声でいえない。)

We Are Scientists
俺の大好きな科学者さん。小箱の映える素敵な3ピース。マンドヲで沸きに沸いた直後、こんな大きな会場で大丈夫なのか科学者さん。
どきどきしながら眺めていた俺の期待通り、


キースたん一発目のリフであっさり音はずした。


これはいかん!と思って猛スピードで出口に向かいました。大好きな間にお別れするの!キライになるまえにお別れするの!(猛ダッシュ
また小箱で来日してくれたら必ずみにいくから!まってて!まってて!(ひどい)

●シークレットマシーンズ
科学者さんとうってかわってなんて安心できる演奏。ドラムがエラい安定してんなー。と落ち着いて観ていたらもうれつな眠気に襲われてそのまま寝落ち(いや、落ちちゃいかんだろ)
ほんとうはちゃんと観たかったんだけどなあ。いや、ほんと巧かったなあ。すごく気分よく寝たなあ。むかし一度01のときにエルボーみながら爆睡したことがあって、そんときもエルボーむちゃくちゃかっこよくて、寝付きながら相当に気分がよかったんだけど、それ以来くらい幸せなきぶんで寝付きました。こんどはきちんと観てみたい。

●アンドリューWK
ああもう。ずっと生でみたかったんだ。生でみたかったんだ鼻血さん!やっと生でみれたよ鼻血さん!
荘厳なオープニング!兄貴!会場斜め右後方からピンスポットで抜かれる兄貴!ヘッドバンキング!さいこう。
2曲ほどみてちょう満足して。寝起きのスッキりした気分とともにソニックステージをあとにしました。(え?)

●クークス
以前、ふつうにカッコイイですよ、とこの日記でも書き殴ったことのある若人クークスさん。アルバムも若いのにとてもきちんとしていてびっくりしたのですが、ライブが想像以上にちゃんとしていてビックリしました。若いのにたぶん科学者さんの10倍ぐらいうまくて、それを思うとますます切ない気分になったのだ。いや、でも俺は科学者さんたちのこと、だいすきだから。だいすきだからね。(逃げたけど。)

●アークテックモンキーズ
すごいものをみたとおもった。
曲はまあ知ってましたし、カッコイイのも知ってましたよ。だからいっかい生で観てみようと思ったんですよ。そういう気分の人がじっさいもう大勢いたと思うんです。去年の年末ぐらいからはじまって、世間の皆さんがこの人たちにもってた期待感のピークがまさしくココだったとおもうんですよ。次からはどんどんワンマンで大きなハコを埋めていくとおもうし、どんどん演奏もキレれていくとおもうんです。(いまだってじゅうぶんキレてたけど)
けど、初来日のときでも、この先控えているもっと大きなハコでのライブでもない、この人たちを生で観ておく最高のタイミングは間違いなく今回のサマソニだったとおもう。お客さんの期待と、それに応えたバンド側のテンションの揚がりようがピチっと合った奇跡のタイミング。いちばん後ろでみていたのだけれど、会場内の空気の張り詰めかたが尋常じゃなかった。このさきどんな大バコでやってもあんな空気にはならないんじゃないかしら。ボーカルの子がテンション揚がりすぎてケラケラ笑いながら歌ってたのがとてもリアルで、背中がぞくぞくしました。世の名だたる大物バンドの新人さん時代もこんな感じだったかしら、なんて大仰なことを考えながら、最初何曲か観て出ようと思ったのに気づいたら全編鳥肌が引かないまんま観てた。どうかこの調子でいってほしい。次はもっと大きなハコであいましょう。そのときにはもっと違う意味合いでドキドキさせてほしいとおもう。

●MUSE
アークテクモンキーズさんを見終わるまでまともにゴハンを食べていなかったので、オアシスでむしゃむしゃゴハンを食べていたらはじまっちゃったよMUSEさん。モニターでみていたら我慢できなくなったので食後猛ダッシュでオープンエアまでいきました。
オープンエア、今年も音小せえ。
MUSEは正直1st.と2nd.しかきちんと聴いてないから最近の曲だとつらいなあ、音も小さいしもうかえろうかなあ、とおもって会場出た途端にNew Bornのイントロが鳴ってたから「なにい?!」とおもった。後ろ髪引かれる思いでインテックスまでかえったのだけれど、そのあとPlug In Babyとかやったらしくて、もすこし居ればよかったかなあとおもった。いいや、むかし単独で死ぬほどみたし。いいんだ。とおもうことにした。つうかこの時間帯、俺シャドウ観ようと思ってたはずなのになあ。(何をやっているのか。)

●TOOL
いちにちめの大トリTOOLさん。とても楽しみにしていたTOOLさん。外に出てムダに体力を消耗したせいか撃沈。ふらふらしながら壁にもたれて拝見しました。ソニックの壁と床が揺れていました。ベベベ。ベベベベベ。とバスドラとギターを刻む振動で揺れていました。ステージ後ろに配置されたスクリーンがこれまたかっこよくて、俺の意識をびゅんびゅん遠くにとばすんだ。
音源で聴いた印象は変幻自在でプログレチックだなあと思ったのだけど、生で聴くとそんなに気持ち悪くなかったのが意外でした。あとメイナードさんがお歌がちょううまくてビックリした。後ろからだとメイナードさんのお姿がまったくわからなかったので、体力がかいふくしてからはそっと最前ブロックに潜入してみたのですけれど、外国人率高!平均身長高!でもってみんなTOOLのTシャツ着てるかボタンダウンのシャツなので面白かったです。でもって俺が前見えないなあ、てきょろきょろしてると「おや、嬢ちゃんみえないの?」ってみんながみんな場所を空けてくれるので、気がついたらもっそい前まで出してもらえて、TOOL好き(外国人)はジェントルだなあ!とおもいました。
そんなこんなで前までいって、肉眼で確認したメイナードさん。上半身裸でモヒカンでサングラス着用、まるでトラヴィスさんのようないでたちでいらしてそれもまたかっこよかったなあ。
その昔。「あー。またあのビデオだー。」とSchismのビデオが流れるたびに怖がっていた自分が、いまになって「TOOLちょうかっこよかった!」なんてニヤニヤしながら大満足で会場を後にする日がきたなんて。人生てなにがあるかわからないものだなあと思ったりしながら、とても上機嫌で帰りました。

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当初の予定ではだらだら観る予定だった1にちめも、蓋を開けてみたらほぼ休憩なしで移動しまくったので帰り道はくたくたで。お宿についたとたんごはんもほとんど食べないでぱったり眠りました。なのに明けて2日目もなぜか朝の4時に起きて会場へむかったりするのですが、続きは感想文2にちめで!(つづく)