【速報】上司(負の両想い)がクビになったよ!

ええと。ながくこのにっきをごらんのみなさまがいらっしゃるとして、いらっしゃったとしても果たして覚えておられるだろうか。ぼくが12ねん間(バイトから数えたら14ねん半)勤めあげたCD屋には、それはもう理不尽な上司がおりまして、わたくしその上司になぜか入社当時から退職にいたるまで、疎まれ無視されまくる不遇の日々をすごしておったわけですが、いやもうそれに関してはそういうもんだと思ってたから別段きにはしてなかったんだけど、いってもまあなんでこんなオッサンが俺らのトップにおるのかといささか疑問視はしておったのです。だってそいつ全然しごとしてなかったし。してることといえばひびぼくらに自慢ばなしと憎まれ口たたいて、取引先やぼくらからサンプル巻き上げて着服してたことくらい。
そしたらしごと全然してなかったのがついに監査含め会社の上層部にばれたらしい。
…気づくの遅えよ!つうかかなしいかなその悪行を監査自らが見つけたわけじゃなくて、ぼくの後輩がたまりかねてうまいこと情報操作して監査に密告ったらしいのである。…悪いことはできない、つうかその子そいつからは相当かわいがられてたし、密告られた当の本人は全然気づいてなさそうなのがさらに恐ろしくて、監査に締め上げられて日々しおしおになっていくオッサンを、後輩はニヤニヤ眺めていたという地獄絵図。こええ!後輩ちゃんまじこええ!
ぼくがオッサンに不当な扱いを受けてる、てのは同僚ちゃんたち、さらには本社にも響き渡る公然のじじつだったので、奴を陥れた後輩ちゃんからは、経過報告とともに「ぼくがレコさんの仇をとるからね!」て決意表明などをいただいてたわけですが、や、べつにぼくそんなこと望んでないんだけど!むしろ人様からそんなふうに思われてたことがびっくりする。だってぼく、オッサンがいやでしごと辞めたわけじゃないしなあ。
けっきょく追い詰められるだけ追い詰められ、定年まであと1ねんを残して、上司は会社を去るそうな。なるべきことはなるようになるというか。奴が円満退職できなかったことはほんとうに真っ当だとおもうのだけれど、あいつがもらってた給料の額をきいたら、そのお金設備投資にまわしてたらぼくらの会社ここまでダメになんなかったんじゃないの?て額だったのでやるせないきもちになる。ただ、あのひとがトップだったおかげで現場のぼくらが好き勝手にできてたこともたくさんあるし、ぼく自身若いころから理不尽な大人への対処法(※無視)を身を以て知ることができたのは大きなプラスだったんだけどね。断じて感謝はしてないけど。
そうだなあ、このまま辞めさせるのは癪だから、ぼくじしんも、あのひとが会社からいなくなる前に、うちの会社(某企業の子会社なので名前だけはちょう立派)のFAXでお礼の手紙送りつけるくらいのいやがらせしてやろうかなあ。「かちょうにおせわになったけいけんをいかしていまはこんなしごとをしています」くらいのしずかなトーンで。
きっとへんじは、こない。