東京の街にでてきました。

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きのうのうちに無理やりあたらしいおうちへ越して、息つく暇もなく朝イチの新幹線に乗ってトウキヨへおでかける。
入社しきとそのあと2週間のけんしゅうと。もちろんそのあいだおうちには帰れないから、おびただしい量のにもつを引きずって電車を乗り継ぎ乗り継ぎ目指せ本社は東京銀座。え、なにその罰ゲーム?

この前会ったときにはこわい顔をしてぼくのこと品定めしてたおじさんたちが、きょうはやけに親しげにぼくのなまえを呼ぶ。つい2週間まえは別世界のひとにしか思えなかったというのに。ぼくの顔をおぼえてることすら意外だ。そもそもなんでぼくが採用になったかもよくわからない。だって、いっしょに面接してたよくできそうなひとたちはここには居ないんだもの。
ふしぎだなあ、ふしぎだなあと小首をかしげながら、それでもずいぶんと伸び伸び研修を受けて、夜にはお高そうなお店でごちそうしていただいて、同期のひとたちといっしょに、みぎもひだりもわからぬ街をユルユル歩いてお宿へかえる。だれかが「これいかにも新入社員、て団体ですよね」て苦笑いしてたけど、間違うことなくその通り。そういや新卒んときもまんまこんなだったなあ、ておもったらきゅうにこそばゆくなって、ますますふしぎ加減がとまらない。
もう35さいなのに、へんてこなことになってきたなあ。

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はずかしいとこないように、みえてなくともそれでよし。ぼくはこのへんてこな日々をいきる。