生後11にちめ。

姉(嫁に行きました)が電話をかけてきて路子にあれやこれやいっているらしい。
はやく捨てろ、とか姉が住んでる辺の役場で引き取ってくれるから(調べたらしい)つれてこい、とかいろいろいっているらしい。姉は猫がきらいなのだ。ねこがやってきてからもウチにくるたびに嫌なかおをしていた。
いろいろいわれると気が弱いので路子はすぐその気になってしまう。でもぜんいんはかわいそうだからどの子にするかあんた決めてよ、てすぐ俺に放りなげてくるのだ。
ああしっぱいした。へんな名前をつけるんじゃなかった。どのこもかわいいし。どのこにも情がうつってしまったよ。俺に決められるわけないじゃないか。
路子も、父も、ああかわいい、かわいいと子どもたちを撫で回しているくせに、「だってお前ぜんいんの世話ができるのか!」とよってたかって俺に決めさせようとするよ。うそだー。みんなほんとうは捨てたくないくせに。ひどいや!ひどいや!
ほんとうにいつもいつも姉はよけいなことをする。