かようびだよ!かようびだよ!新譜の入荷日だよ!
箱開けて商品数えてタグつけてならべるぜならべるぜ試聴機も入れ替えるぜ!
ああでもお客さん!あなたいまプライマルの新譜をさがしてるんでしょ?店に並ぶまでほかのを試聴してまってるの?ああでも俺いまからあんたが聴いてるそこの試聴機に!いれたいの!そこに!おきたいの!
…ていう状態を3にんくらい繰り返してやっとのことで試聴機につっこみましたよプライマルスクリーむの新譜。
こんかいやたら評価高いのね。とってもロックだロックだっていうのね。なんか待ってました!みたいなぐあいで大盛上がりなのだけれども。や、たしかにさあロックスみたいな曲いっぱい入ってるよ?なんかボビーさんもやたらヒャアヒャア歌ってえらい威勢がいいのだけれど…俺はちょっと…こうもっとフワッフワドロッドロしたのが…いいとおもうのね…(小声。)
いやあロックスってプライマルのド定番曲だけどあの曲の入ってたアルバム(ギブ)ってプライマルのなかじゃしょうじき微妙じゃないですか。(ノーザンソウル風味。)なんかねえ、みんなロックスすきなのはわかるけど(俺もすきですよ。)なんか本道から外れてやしないかと。おもうの。や、このひとたち自体もともとちょう気分やさんなひとたちですけどもね。俺がききたいのはーもっとこう シュート!スピード!キル!みたいなのが!いいの!に!いつものクスリばくばく喰ってそうなかんじのが。や、けして悪かないんですけども。
あー。だれかケヴィンシールズせんせい(今回不参加。)連れ戻してきてよー。つうかせんせいはソフィアコッポラとばっかつるんでないで自分のしごとをするといいよ。とおもいました。
そんなことをおもいながら商品を並べ終え、そのままお店を飛び出してきましたよ。(あれ?しごとはどうした?)

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会社を飛び出してそのままオオサカにいきました。
InKさんのライブを見にオオサカへいきました。
以下どうでもいい内容がつづきます。(主になやみごとなど。)
↑はオオサカにむかう列車(ノット電車)のなかでプチプチ携帯更新をしたものなのですが、更新しおわってパタンと携帯閉じた途端に、ヨナゴ時代の同僚ちゃん輸入盤Sさんからメールが届いたのです。どうも彼女も新しいのがだめだったらしく「こんなんじゃ誉めるコメントかけませんよ!」て内容で。そこから黙々とメールでダメだし大会がはじまりました。いやもうボビーさんにしてみたら至極迷惑な話だとおもいますが。つうか2人とも30歳越えてるのにアルバムの内容を昼の日中から語り合う図は相当に脳天気だとおもうのですが、本人たちにしてみたら割と真剣だったりするわけです。おかしいですか、ええそうですね。
俺ね。少し前、こんな記事やらこんな記事を読んでわりといやーな気分になってたこともあって、ちょっと納得いかなかったんですよね。特に後者。

シーンは活発なのに、なかなか数字として上がっていかない現実は不幸だと思うフシもある。ただ、UKの若手バンドの音楽に日々接している中で、彼らが世界レベルでの成功をどのぐらい視野に入れているのかを思うと、さほど積極的ではないだろうなという印象を受けるものが多いのも事実だ。
 本国とヨーロッパ、あとは日本の、ほんとにUKロックが好きなファンにウケること、それが彼らの第一義になっている……というのは言いすぎだろうか。そして、それを送り出す側、つまりレコード会社のスタッフからショップまで含めて、彼らを売りに出そうという人間も、そうした前提の前で足踏みさせられてはいないだろうか。
 もっとも、自分自身があるバンドのファンだとしたら、まずは彼らの音の魅力をちゃんと理解してくれる支持層が付くことを願うし、それはバンド側もスタッフ側も同じ気持ちだと思う。ただ、そうした風潮が全体に行きすぎると馴れ合いのような雰囲気が起こり、そこに甘んじるばかりだと結果的にシーン全体の首を絞めてしまう危険性があるのも忘れてはいけない。そういう意味でもUKロック・シーンにはもっとポジティブな異化作用が起こっていいと思う。シーンの中だけで元気なのではなく、狭い枠組みを打ち破る動きがあるべきなのだ。
 レコード会社各社が連帯し、UKロックを盛り上げていくためのキャンペーンが企画されるなど、次の展開が生み出されていけばと思う。

で、前者のニウスに繋がるわけですね。で、前者の手前味噌な内容です。なんだそのヌルさ。
あのう。アーティストサイドのテンションの前に、売る側の人間はそこであがってきた音をきちんと取捨選択しておくり出すべきだと思うんですよ。そこでよいものが提供されてこそはじめてお客さんの信用もできるわけで、アーティスト側の姿勢なんて二の次なんですよ。そう思うんですよ。とくに底辺におります我々小売店なんてどうしてもレコード会社をはじめ媒体の動きに添うかたちでしか動けないわけで。記事の通りUKなんてほんとリスナーにのびしろがないですからね、あれも出ました!これもでました!ってばんばん売場にならべても買うヒトも買うヒトのお財布の中身にも限りがあるのです。*1だからこそきちんといいものを扱っていきたいのにという思いが我々非常に強いのです。けっきょくお客さんはお店で俺らが褒めちぎってるコメント読んだり、試聴したりして買ってかれるわけですよ。お家に帰って実際商品聴いてみて小首を傾げられてはいかんのです。お店の信用問題に関わりますし、そういうのって最終的にはシーン全体にも繋がっていくんじゃ、ないかな?と。
そこにきてプライマルの新譜はなんかつらかったんです。俺だけじゃなくてSさんもいってるからまあそんなにうがった見方じゃないんだろうとおもうとよけいに。具体的になにがダメだったかっていうと、いくらロックやブルースが好きでもやるからにはもっとガッツリやるべきだったんじゃないかなあ、という点。引用じゃだめなんです。ルーツミュージックをやるならもっとこうガチガチにしたほうが落ち着いて聴けたのにと、俺は思うの。このアルバム、ルーツです!カントリーです!どうです生楽器!という割にはよけいな音が多くて聴いていて非常に疲れます。デタラメなのはいつも通りですが(ここは誉めています。)でもこれじゃ中途半端なんですよ。カッコいいかもしれません、たぶん今作はライブ映えもするでしょう。でもごめん、俺はダメだ。
後者のニウスをかいてらしたライターさんもね、たしかどっかで「やっぱりボビーはなにをやらしてもスバラしい!」くらいのテンションのレビューをかいてらしたとおもうんです。だからいやもうなんだろそのヌルさ!とおもうとどうにもイライラしてねえ。正直もう「だって!プライマルでボビーだぜ!」(国内盤ブックレット参照)なんていってちゃダメなんですよ。たぶん。そうじゃないとこの業界前にすすめないよ。
ああ。でも。いくら生楽器いれてもこんなに気持ちのわるい(これは誉めてます)アルバムになっちゃうのはボビーさんの抱えてる業の深さなのかなあ、という点では素直に感動しましたけども。またバカでどうしようもないアルバムを作って下さればそれでいいです。ええ。でも今回のはナシ。

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けっきょくSさんと真っ黒な往復書簡を繰り返すウチにほかの心配事もおもいだしていってどんどんテンションがおちていき。
きがついたらふと立ち寄ったタワーさんでびんぼうなくせに鬼のように買い物していたり。(しかも買ったCDが全てPCD品番ていう病みっぷり。)
9じはんのバスでかえるのにライブは開場7じ開演7じゲストDJ(滝見さん!)ありなことに夕方になってから気づいたり(ぜったい最後まで見れない。)
なんだかどんどんテンションがさがっていったので、「きょうは飲もう。」とおもいたちお酒をのみながらライブを拝見することにしたのです。俺ねえ、銘柄にかかわらずアルコホル類は2口くらい飲むと泥酔するんですけどねえ。とりあえず会場はいって、石野川辺両氏が登場される頃にはもうものすごく酔っぱらっていたのであんまりライブじたいのことも覚えていないのですが(だめすぎる)
VJでいらした宇川さんの作業ブースの前でみていたのですけれど、人が多くて石野川辺両氏がほとんど確認できない分、宇川さんがキックの音にあわせてチャッチャッチャッチャッチャとなにか高速で操作なさってる音が非常に気になったことと(正直ステージよりそっちのほうがみたかった。)石野さんの人格が異様に丸くなっていたことが印象的でした。まだライブが2回目だから不慣れ、とおっしゃっていてセッティングがうまいこといかないのか待ち時間が多く、その間喋って繋ぐ石野さん、という場面が割と多くって。(その間横で川辺さんは無言)ライブじたいも曲曲区切らずにつないでくのかなとおもったらそうでもなく割と曲ごとにじゃーんできちんと終わってくので意外だったなあと。あと、ここ何年かロックのライブばっか見に行ってたのでクラバーなひとたちはあんまガツガツしてみないのねえ、とおもいました。あんま盛り上がらないのね。淡々と見るのね。曲自体にもあんまアゲどころがないといえばないのですけれど(きちがいみたいな回しかたをしてた時期の石野さんしかしらないぶんそこも意外でした。)みなさん大人だなあと。年齢層もたかいしなあ。ああ、そういうものかーとおもいました。へえ。シーンも成長した、ってやつですか?(ちがいます。)
けっきょく途中退場してかえったのですけれども、ロビーで休憩してるヒトがめさめさ多かったり、俺と同じく途中で帰ってくひともいたりして、へえみんなテンションひくいなあとおもったり。したよ。俺は最後までみたかったんですけどね。ええ。
その後。
ああ!このままじゃバスにおくれちゃう!とおもって泥酔したまま猛ダッシュ→さらに泥酔→さらにテンション落としちゃって、そのあとバスのなかでものすごいいろんなことを考えたり方々にメールを送りつけたうえに面倒になって返事返さずにそのまま寝たり(ひどい)なんかそのあととってもグダグダになったので、もう落ちたときにお酒を飲むのはやめようとおもいました。おもいました。
あと、5月は科学者ズ→イースタンユース(米子)→ザゼンボ→InKさんと予定をいれすぎて(かんそうかいてないだけでじつはいろいろ見に行っています。)ほんとうに大変だったのでしばらくじっとしてようとおもいました。こんごも続々チケットは買ってってる気がしますが、でも気分だけはそんな気分で。います。

*1:なもんで、毎年フェス前とかいまくらいの時期の発注は非常に危険なのです。平気で新譜ぜんぶ共倒れしたりするんだよー。ちょうこわい!