引っ越しの日が近づいています。ありがたいもので皆さん俺が実家に帰るのをとても惜しんでくださっていて。俺の亡き後1人で店をきりもりしなきゃいけなくなるので、番長が悲しんでいるのは当然として、同期のF崎は「俺の心の平穏をどこで見つければいいんだ?」て泣いてるし*1、お店の人以外のヨナゴ人脈まで「お別れに」ってごはんに誘ってくださるしで、なんだか俺ったら人気者ふう!(かんちがい)なかでも特に寂しがっているのが上司(隣人)で、「お前がいなくなったら俺はどうすればいいんや!」って毎日うるさいのです。どうすれば、っていうのは車でどっかにつれてってほしいときとか、お買い物に行きたいとか、せっけんやらトイレットペーパーがきれたときとかに頼る人間が居ない、っていう意で。…そうですね、この3ねんかん俺はあなたの小間使いとして店以外でもいろいろとご奉公させていただきました。俺も心配なんですよ、俺が居なくなったあと誰がお父さんを支えていくのかと。しんぱい。しんぱい。俺だけじゃなくっていろんな人に「○○が居ないとやだ」「○○がいなくなったらどうしよう」ていってまわってるそうじゃないですか。…あのー。何をやってるんですか父さん…
今日はお休みだったので引っ越し作業を一生懸命やっていて。車にいろいろ荷物を積んでいたら、出勤していくお父さんにばったり出会いましたよ。あ、お疲れさまです係長、ええ。荷物をね、積めるうちに積んじゃおうとおもって。あ、今日は休みなんです。
「おお!今日休みやったら、お前映画みるか?映画。」
え?ああDVD借りて来られたんですね。いや、俺はいま引っ越し…引っ越しの準備をして、ます、が?「いや、見た方がええって!ええ映画やったから、コレ!」…がさーっとレンタルやさんの袋を渡されましたよ。困ったなあ。
「コレ今日返却やから今日見てな!」
えええええええ?あ、あああ。じゃあ。あのー、見ないかも知れないけど、買い物行くついでに返しときますから。ああ、見、見れたら見ます。いってらっしゃい……………。
袋のなかにはターミナルと僕の彼女を紹介云々が入ってましたよ。………。見てる暇ないよなあ。ターミナルはみたいけど…無理だよ父さん…

そう思ってたら30分くらいしてお父さんから電話がかかってきたよ!わざわざ会社から!電話が!
「僕の彼女〜だけは絶対見た方がええで!ほんまに良かったから!今日中に返してな!じゃ!」(がちゃん!)
…ええと。見なきゃだめか。見なきゃ。あの人わかってるよな?俺引っ越しの準備してるって。あとウチのなかにおびただしい量の荷物(主にCD)抱えてるってことも。知ってますよね?知ってるはずなんだけどなあ……

…ハッ!父さんまさか妨害ですか?!

*1:俺が居なくなると、自分と同じくらいバカなひとが居なくなるから