ちょっと補足。

昨日の日記に登場のTHE RASMUSとその前の日記でワタクシがバンドル呼ばわりいたしましたマクフライって、実はレコ社同じなんですよね。ユニバアサルさん。
片やメタル兄さん、片やひと山当てたバステッド経由婦女子をターゲットにした品だとすると、やっぱりポピュラーに稼げる婦女子向け商品に重きが置かれてるんだなってのが明らかにわかる。
楽な商売してんじゃねーぞ、コラ。
ってちょっと不満に思うわけですよ、オイラとしては。
マクフライの売り方を「プロのお仕事」っていう風に言いましたけど、要は手堅くお金を儲けられるやり方を楽に、事務的にやってるだけなように見えるんですよ。

愛がない。

まあ、商売なんだから仕方ないんですけども。


けどさあ、
毎日毎日しつこくお店でかけ続けたら

書籍売場のパートのおばちゃんに「コレ誰?」って訊かれてそのままお買いあげ。
とか
レジのお嬢さん(ケツメイシやらMOOMINやら好き)に聴きたいからチェンジャーからはずさないでくれ、って懇願されたり、
夜な夜なヨ・ラ・テンゴを体育座りしながら聴いて微笑んでるような、ワタクシ米レコですら


コレはいい。


と思うまっとうな商品を正当に評価し、売り出さなかった姿勢はいかがなものか。

北欧メタルが出自で、ジャケもまんまメタルみたいで、ちょっとゴスで、見た目がふっくらしてるからですかね?

このバンドは売れる、と真っ先に断言し、瞬く早さで売場を作り上げてしまった当店輸入盤担当Sさんは世の「メタルはナシで」的風潮を嘆いておられる。
DATSUNSで大笑いし、DARKNESSでさらに爆笑。*1現ロックシーンに於いて確実に飛び道具化しつつあるメタル〜ハードロックリヴァイバルバンドたちを平行線に置いて、非飛び道具、極めてポップスとしてのメタルとして受け入れられるこのRASMUSというバンド。お店やってる人間としては物凄く面白いキャラクターです。やっぱり放っておく手はなかったんじゃないでしょうか。

CSでは大量に流れたし結果的には売れた。*2
けど、最終的な受け皿(小売り店)に商品を用意できてなかった、っていうのはちょっと切ないお話だと思うのです。

オイラはあくまで一介のCD屋さんですし、レコ社さんの詳しい事情はわかりません。
でも状況から客観的に見ていて思うこと。
アイドルで手堅い商売もいいですが、買い手の幅を広げたり何か新しい開拓ができるような商売の仕方しないと、どんどんダメになってくような気がしますよ、レコ社さん。*3


なんてちょっとぼやいてみたくなった今日の米レコでした。

*1:さらにその後にはシルヴァータイドが待ち受けております。米レコとSさんはこの流れに爆笑しっぱなし。いや、まっとうにカッコいいと思いますよこの辺りの音は。

*2:リスナーの耳は確かだったってことか。

*3:現に今の邦楽はそれでホントつまんなくなったし。真似っ子祭り。