きょうはトウキヨにきています。ロングカットを拝見しにまいりました。
でもってあしたは高松にいきます。(高松?)はじめくさんとザゼンボをみにいきます。俺おおいそがし!おおいそがし!
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なんでそんなことになったのか、いまとなってはあんまり覚えていないのだけれど、旅に出ることになったのです。トウキヨ→高松2泊3日の鬼旅行。最初は、30さいのお誕生日にザゼンボさんが見たい!という非常に頭の弱い理由ではじまった計画だったのだけれども、さらにその前日に、当時非常に気になっていたロングカットさん(フロムマンチェスター)の初来日公演が重なり。ここ数年は「お誕生日の前日はライブにいきましょう」が恒例になっていたこともあって(去年20−22s、一昨年ヨラテンゴどうせ休みとるなら一緒に休んじゃばいいんじゃね?という子どものような思考回路がぐるぐるまわって止まらなくなったのでさあたいへん。またそこにANAのお誕生日割なる素敵システムが拍車をかけ。思い立ってトトリ→トウキヨ間のチケットを取ろうとしたのだけれど、ほかの日は余裕なのになぜか2日ぶんだけは全席予約終了したりしていたのも悪かった。俺は何が何でもトウキヨに!行くんだぜ!(いまなら安いし。)と意地になった俺は、気がついたら朝6じトトリ発→オオサカ経由トウキヨという気の触れた日程を組んでいたのでした。それにどう考えても会社を3日やすまなければならないスケジウルなのだけど、そのときは「いいじゃないか30さいになるし。」という全くもって理由にならない理由で全て済ませていたのでした。そのせいであとからいろいろ酷い目にあったのだけれども。(いろんな調整で。)
いまとなっては何を考えていたのかよくわからないのだけど、ともかく俺は飛行機にのって旅に出たのですよ。トウキヨは6年ぶり、高松、ちうか四国は生まれて初めて。
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トウキヨにいくぜ!トウキヨにいくぜ!びみょうに苦手なトウキヨにいくぜ!前いったときはWIRE(初年度)かえりに寝てなくてボロボロのまま羽田から泣きながらかえったよ!(りゆう:彼氏とわかれたから。)ツライ思い出しかございませぬよトウキヨ。でもまあいくよ。いくんだぜ!ロングカットだけを見に!なぜか前日は飲みに出かけていたので(えー?)殆ど眠ってなかった俺はオオサカまでのバスと、伊丹空港までの記憶(モノレール)と空港の記憶があんまりないよ。気がついたらトウキヨにいたよ。こんにちはこんにちはトウキヨ6年ぶり。赤い電車に乗りたくて京急に乗ろうとしたのだけれど電車は赤くないし、品川からJRに乗り換えようとしたら素で切符なくしてるしあわあわあわあわするよトウキヨ。でも改札のおじちゃんに「切符なくした」っていったら「ほんとならお金払ってもらうけど今日はいいよ」ってため息混じりにとおしてくれたよ。ありがとうありがとう。いやおれはいい歳をしていったいなにをやっているのか。
どうにも眠かったのでホテルでひたすらお昼寝したりして(何をしにきたのか。)夕方辺りからもそもそお出かけしたのですけれども、意外と道を覚えててびっくりしましたよ。やたら街がキラキラしてて、人が多くって、みんな歩くのが遅くって苛々するなあ、とおもったりしながら夕方の街をすたすた歩く俺。知ってるけどしらない街。聞き慣れないイントネーションの会話が耳に入るとドキドキするからずっとヘッドホンをしたまま歩くよ。キョロキョロしながら渋谷から原宿まで歩くよ。会場前で今回ご同行いただいたしんさんを待つ間、ハングアップ(音割れまくり)を延々とながしながらその辺をぐるぐるぐるぐる何周もはしる、マドンナさまの宣伝カー(山車ちょう)を眺めていて、「これ本人みたらどう思うかなあ?」と切ない気分になったりしつつ慣れない街でしばらくぼんやりしたりしたのですよ。あれ、宣伝効果あるのかなあ?むしろ逆な気が。これがフツウの光景になっちゃってるとしたら、トウキヨはほんとうに不思議な街ですね。とおもいました。どうなんだろう。
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ロングカットさんをみましたよ。しんさんとロングカットさんをみましたよ。会場も満杯ではないけれど、そこそこ人が入っていい感じ。まだかまだかと登場をまっていたら出てきましたよロングカットさん。
↓このひと

がでてくるのを想像してたんだけど、じっさい登場したのは。エイダン・モファットさんみたいな方だったので笑いそうになりましたよ。出てきた途端に隣にいたしんさんがひとこと「うわモサいなー」とおっしゃったのが印象的でした。うん。ぜったい女子人気とかでなさそうだ。いや、でない。
ロングカットさんはギターさんとベースさんにボーカルの人(モファット似)がドラムも叩きますよ、という編成なのだけれどちゃんとステージ前方にマイクスタンドを立てて、ドラムを叩いてる間は歌わず、ボーカルさんがライブ中前後行き来しながら演奏する、というちょっと能率のわるそうな(誉めています。)進行で、ボーカルさん1人だけとてもいそがしそう。ボーカルさんがお歌を歌っている間はサンプリングのドラムループにお任せなのだけれど、いざ生ドラムに切り替わった途端に異様に演奏が冴えるので(ちょう巧い!)もうそんな行き来せんでも君らはインストだけやったほうがええんじゃないのかと身も蓋もないことをおもいつつじーっと眺めました。うん、でも演奏はほんとうに巧いんだ。静→轟っちゅうわかりやすいポストロックのフォーマットにのっかってて、それが好きな人にはたまらないかんじ。ジョイ・ディヴィジョンmeetsポストロックみたいないわれ方をしてたように、ギターの子もジャキジャキしてて非常に素敵だし。なにしろジャキジャキして手数も多いのにぜんぜん演奏が走らなくてすごいなあと。ライブ中、あまりの音のキラキラ具合にになんとなくパーテーさんたちのことを思い出していたのだけれど、ラッセルたんのあの走りかた(つーかおおよそ弾けてない。)に比べたらこのギターさんはほんとうにすごいなあと。いや、パーテーさんはパーテーさんであのへろへろぶりがスバらしいのですが。なによりドラムスティックでギコギコ弾くのがねえ、どうにもかっこよくてねえ。シガー・ロス(バイオリンの弓で弾く奏法)のイメージが頭にあるもんだからもっとゴーって音がするのかしら?と思ってたらそんなことはなく、むしろスチールギターのもうちょっと澱んだみたいな音がして大変かっこよかったです。ネックのへんをギコギコされたり、ドラムスティックでジョニー・グリーンウッド奏法(肘ごと降ろすやつ)とかされててもう拝見していてクラクラしましたよ。もっと観察したかったんだけど、逆っかわだったんであんま見れなかった。残念。
現状、音源で聴けるものはEPだけなので殆どの曲が初めて聴くものばかりだったのですけれど、ざっと聞いた感想だともう1,2曲スコンと抜けた曲がないとアルバムは売りにくいかもなあ、といった雰囲気でした。いや、売れないかな、ってだけで俺はいまのまんまでも十分満足ですが。でもがつんと売るんならもっと「マンチェでフロア仕様!」っていうのを全面に打ち出した方がいいと思う。そうなるとボーカルさんは一生懸命ドラム叩いてたほうがいいんですよねえ。そのほうが断然音が伸びるし。もうアレだ、この際きみたちはインストバンドになったほうがいいよ!うんそれがいいよ!そうしよう!(えー。)
あー。あと、おもったんですけどトウキヨのお客さんてほんとうにおとなしいんですね。以前向井先生が「東京のおきゃくさんはじーっと腕組んで見てる」みたいなことをおっしゃってたんですがほんとうにそんなかんじ。ぴょんぴょんしてる人もおられましたけども、モッシュとか起きないから前に行きたくてもいけないのね。全然前にいけなくて悲しかったです。みんなじーっとしてた割には終演後「すごかった!」「ヤバかった!」って力説してたひとが多かったのも不思議な感じでした。あんまり巧いからみんな固まってたのかしら?そうか。そうなのか。そうなんだ。会場がもうちょっとわーってなってたらまた印象違ってたとおもうんだけどなー。
もう1回こんどはオオサカで見たいので、ロングカットさん売れるといいなあとおもいました。ええ頑張ります。
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ライブが終わってかえりみち、ひさしぶり(たぶん1年ぶりくらい)にお目にかかったのでしんさんといろいろお話したりしました。あいかわらず2人とも遠い目です。寝不足なうえなんもかんがえんとビール(たぶんあんまり体質にあわない。)飲んで速攻酔っぱらった俺は、しんさん相手にいかにトトリが住みづらいかとか(共通認識。)自分がキワものバンドばっか好きなこととか(しんさんに「知ってます」っていわれた。)どれだけ向井先生のことがすきかとか延々どうでもいいことを話し続けていたきがするのですが、酔っぱらっていたのであんまり覚えていません。すいません。
ぼけぼけしていたので、日付がかわってたのにも気づいてなくて。駅で別れ際しんさんに「おめでとうございます」っていわれて気がつきましたよ俺30歳。泥酔してました俺30歳。おめでとう。
じゃあまたお正月にトトリで、とほがらかにお別れして、俺はふわふわ上機嫌でホテルまでの道を帰ったのでした。しんさんありがとうございました。お店でまってます。
つぎのひにつづく。