今年のサマソニが本当にたのしかったぶん、トトリに帰ってからというものイライラを募らせている俺なのです。サマソニでみてドキドキしたりわくわくしたりしたあんなバンドこんなバンド。そうじゃなくても楽しくて大好きなバンドはいっぱいなのに、どうしてこのまちではみんな全く売れないのか。どうしてどいつもこいつもテーエムレボリューション(きょうが発売日)ばっか買ってくのか。どうして俺はこんな不毛なまちに住んでいるのか。なぜだ。なぜなのだ。ああイライラする。ひょっとしたら俺がどんなに頑張ってもこのまちの人たちは俺のお店のことなんかすきになってくれないのかも?もう頑張っても無理なのかも?いっしょに働いてる子たちだって、俺が「お兄ちゃん(眉毛・ギター)をみたよ!」っていったって、「はー。そうなんですかー」ってぜんぜんきょうみなしだし。*1もうだめだ。限界だ。俺は米子にかえりたいのだ。だれかかえして。俺を米子にかえして。しくしくしく。(注:俺はげんざい実家にすんでいます。)
そんなことを思い巡らせてのよんと仕事をしていた夕方過ぎ。俺はすごい光景をみたよ。目の前にCANの再発紙ジャケを全部握り締めてたってるひとがいたよ?え。ええええ?
…しかも、外見がトンたんの尺を短くしたようなかんじの。ひとが。な。
だ。だれだアナタは。こんなおきゃくさん。いままでどこにかくれていたのか。あわ。あわわわわわ。(パニック)
その後見事にCANを買い占めその後もくるりくるりと店内を見て回っていたその人を、俺がストーカーのごとく監視して回ったのはいうまでもなく、またそのお客さんが手に取る商品がジム・オルークだったり、ムームだったり、ゆらゆら帝国だったりとひょっとしてあんた俺なんじゃないのか?とおもうようなご趣味でいらしたのでなんだかどうしていいのか分からなくなってきたので思わず勢いで
「すいません、そのCAN、俺に貸してもらえませんか?」
って声をかけそうになりました。かけませんでしたけど。いやー。びっくりしたー。変な汗かいたー。
そのあとも、俺が「サマソニベストアクト!」ってこじんてきなPOPをかいてくっつけようとしてる目の前でアーケードファイアが「わあ、あったー!」なんていわれながら売れてったりしたりしてですね、なんだかどきどきしたりしたのです。そうか。いるんだな、このまちにもそういうひとが。
じゃああれか。まだ頑張れってことなんですかね。そうなのか。じゃあ、がんばる。うん。

*1:CD屋さんではたらいていてオヤシスがいかなるものかを知らんのはどうなのか?だれだよこんな子採用したの?しにたい。